丸山久美@mi mesa
マジョルカの修道院
寒い毎日が続いています。でも、確実に日は延びているし、木々には可愛らしい新芽が開く準備をし始めています。一日一日春に近づいていく、その変化を感じたり、発見したり。それもまた楽しい時期ですね。

先日、名古屋でレクチャーをさせて頂き、修道院熱がまたメラメラと燃えはじめました。。説明させて頂きながらも、「ああ、あの修道院のマグダレナは絶品だった」とか「あの日、帰りのバスでお腹すいて食べちゃったあのお菓子、たまらんかったなー」とか思い出してしまうんです。

先月、マジョルカ島でも修道院を2軒訪ねました。
まずは先日記させて頂いた、おいしいパン屋さん"El fornet de la Soca"のすぐ斜め前にあるサンタ・マリア・デ・マグダレナ修道院に。



アウグスティーノ会のこの修道院の歴史は古く、建物自体は14世紀に建てられたもので、見ることはできませんでしたがゴシック様式の教会が大変美しいそうです。

運良く、扉を開きトルノの前をお掃除していた60代(いや70代かも)修道女に出くわしました。「お菓子を買いに来たの?今焼きたてがあるのよ。こっちにいらっしゃい!」と歓迎してくれるではないですか!


ムデハル様式と思われる美しい回廊。所々に可愛らしいタイルが散りばめられていて、ひとつずつじっくり鑑賞させてもらいたいくらい素敵。中庭にある修道女の像は聖カタリーナ・トーマス。みなしごとなり貧しい暮らしを強いられ、苦労が絶えなかったけれど、神を神じ祈ることをわすれなかったカタリーナ。この修道院で亡くなり、聖女となり今でもここに眠っています。



その頃からお菓子を作り、貧しい人たちに分けていたそうです。
焼きたてを並べてくれました。ココナッツのお菓子にアニス風味のクッキー、レモン風味のマグダレナなどがずらり。



日本で見たら、見事にくずれ変形してしまったCoca de Turron。マジョルカ島のお菓子でウエハースの間にレモン、シナモン風味の練ったアーモンドがはさまれています。これは講習会の時にみなさんに味見をして頂きました。私もはじめて食べたのですが、しっとりしたアーモンドの濃厚な味がなかなか美味しかったです。

私はマグダレナも購入。生徒さんたちもそれぞれ購入し、みんなで分けて味見をしました。日本に戻って食べるとまたその素朴で味わい深いお菓子がしみじみと美味しく感じます。



ついつい色々話をうかがってしまった。今まで一人旅だったので、こんなツーショット絶対無理ですが、一緒にいた生徒さんたちが撮ってくれました。ありがとうございます♡

丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 09:59 / comments(0) / -


修道院のお菓子(ブルゴス2)
一人旅は嫌いではないのですが、ふらりと入ったレストランやバルで食事をとる時、あれも食べたいこれも食べたい。「あ〜誰か一緒だったらシェアして色々と試せるのに」とメニューを見ながらため息がでるのです。今回もそのため息頻度は高く・・

ブルゴスに向かいながら、これだけは外さないぞ!と思った料理たち。それを食べずに目移りしている自分の姿を想像するだけでイラっとしますからね。。。

どれもブルゴスの代表的な料理。そして大好物!
まずは「カスティージャのスープ」ニンニクのスープです。生ハムや肉が入り卵は溶いてあるタイプを小さなメソンで食べました。体がぽっかぽかになって、汗までかいちゃった。おそらく疲れた体もこれですごく元気が出たはず。


大好物の豚の血とごはんのソーセージ「モルシージャ」。これは卵炒めを町外れのバルで食べました。ふわっとしたスクランブルエッグと細かく切ったモルシージャ・・あ〜今でも恋しくなる。。


そしてブルゴスと言えば「ケソ・デ・ブルゴス」、真っ白な姿が美しい羊のフレッシュチーズ。デザートとしてはちみつをかけて食べます。幸せ過ぎる。私が食べたお店では「おじいちゃんのブルゴスチーズ」ははちみつとくるみ、「おばあちゃんのブルゴスーチーズ」にははちみつと松の実という選択を強いられました。もちろん迷って頭を抱えてしまったことは言うまではありません。

この3つだけは外しませんでした!いやいや、でもブルゴスには豆料理や仔羊など、まだまだ美味しいものはたくさんあるのですよ!

そういえば、ブルゴスのホテルは大正解で、一人旅の疲れを癒すのには最適でした。
お部屋にこのような出窓があったのです。


大聖堂が観える部屋を予約していたのです。目の前には道路を隔てて川が流れ、その向こうに美しい大聖堂が臨めます。

連夜たっぷりのサラダと修道院のモストパンに赤ワイン。MacBookからショパンを流して。
ひとりでさびしそう?? ふふ・・確かに。でもずっと引きずってた慌ただしかった夏の日々の疲れさえも癒され、美しい夜景とワインに心洗われたのでした。


ブルゴスではさらに修道院のお菓子を訪ね、マドリッドに戻ってから近郊の修道院を5カ所ほど訪ねました。ということで修道院のお菓子の備忘録、まだまだ続きます。今年中に記せるかしら。。。

丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 09:51 / comments(0) / -


修道院のお菓子:ブルゴス
秋ももう終わりでしょうか。美しい紅葉も菊の香もあっという間でしたね。師走は何かと慌ただしくどの月よりも短い気がします。この1年の締めくくりを充実させるよう1日1日大切にしなければ。。う〜ん、しかし寒さが苦手で、日に日に動作が鈍くなっています。


秋の修道院巡りから持ち帰ったお菓子も今年中に食べきってしまいそう。クリスマスまで残しておこうと思っていたポルボロンやチョコレート。すごい勢いで満喫してしまっています>< 今夢中で食べているのがブルゴスのヌエストラ・セニョーラ・デル・エスピーノ修道院のお菓子。とても美味しい。今回の修道院の中で1番好きかもしれない。


ブルゴスから車で30分あまりのビバル・デル・シッド。人口140人ほどのこれもまた小さな村なのですが、ここはレコンキスタ(国土回復戦争)の英雄エル・シドの生まれ故郷。貴族の子として生まれたエル・シドが幼い頃を過ごした場所だそう。
子供の頃観た映画「エル・シド」でチャルーストン・ヘストンが扮してたけれど、その騎士っぷりが勇ましくって格好良かったのを覚えてる。
今でも泣き出しそうな空のせいか人っけのない村に、いましたよ!エル・シドが。かっこいいー!


そのエル・シドが向いている方向を歩いて行くと、また歴史がありそうな古い修道院が。ヌエストラ・セニョーラ・デ・エスピーノ修道院です。さぞ春〜夏は花々が美しく色づくのではないかと思われる庭のある正面。



扉を開けて入ると、外とは打って変わって新しい内装にびっくり。昔の趣を残しながらも改装したと思われる。。さらに入るとその理由が分かりました。その昔、手写本叙事詩「エル・シド」を保存していたという大きな宝箱と叙事詩の一部が展示してあるのです。これを公開するにあたってきれいに改装したのでしょうね。


お菓子を作り始めてまだ6年とのことですが、種類も豊富。クッキーが充実しています。トルノの横にガラスケースがあり、中にはくるみのパウンドケーキ、ロスキージャなどがおいしそうに並んでいます。トルノ越しに修道女に色々お話を伺いました。どのお菓子も自慢だけれど、これはここだけという「Tizona」というチョコレートクッキー。「ティソナ」とはエル・シドの剣のことで、それを象ったそのクッキーの素敵なこと。そして「流刑の涙」というやはりエル・シドにちなんだ涙型のオレンジ風味のリッチなクッキーが修道女のおすすめでした。

「ティソナ」は日本で箱を開いたら、剣が全部折れてる状態に。。手荷物にするべきでした。

「Tronquitos」は「小さな丸太」という名前のチョコレート。ホワイトチョコレートなど3種類が箱にたっぷり詰まっています。


「瓦」という名前の薄焼きアーモンドクッキー。香ばしい。


どれも美味しい。この修道院のお菓子全部試したい!


修道院の窓から可愛い赤いスリッパが干して(?)あったのがやけに可愛かったのです。

丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 17:32 / comments(0) / -


パレンシア
パレンシアの町は小さいのにいくつもの美しい教会がありました。中に入ると必ず美しい聖母マリア像が。ミサ以外の時間にも祈りにくる人や懺悔室で神父さまと話す人たち・・今回もすっかり見慣れた空間に。
そして時には私も椅子に座り、静かな教会の中で佇んでは色々な思いを巡らせたりするのでした。



20kmほど離れた郊外にあるコンベルション修道院に足を延ばしてみました。お菓子作りはしていないようですが、革製品や木製品などの工芸品を作っていると聞いたからです。


対応してくれたのは、チリから来たというマリリンというやけに名前が色っぽい20代の修道女。
現在、引っ越しの最中でとてもバタバタしていて、作成作業はほとんどしていないとのこと。それでも革製品を作る機械やいくつかの作品も見せて頂き、私は革のノートと木製の十字架を購入。手作りらしい素朴さが可愛らしい。


学校のようなつくりの修道院の中を行き交う修道女がとても若く、今まで訪ねた修道院と違って軽快な空気が流れている。。。これはただ引っ越し支度で忙しいせいだけではないと思う。。


やはり20代かと思われる若い修道女が芝刈りをしていました・・ど、どうしたんだろう。サボってるように見えるぞ!


丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 17:16 / comments(0) / -


修道院のお菓子(パレンシア2)
パレンシア2日目、町を散策していたら、フェリアに出くわしました。中央広場Plaza Mayorに白いテントが立ちパレンシアの物産市をやっていたのです。なんとラッキーな!


作り立ての小さなケーキをくばっています。


テントの中には色々なブースが!
チョリソーや豚肉の加工品のブース。


はちみつのブース。はちみつキャンディー、それにねこや熊の形のはちみつロウソクが可愛らしかった。


チーズのブース!ひたすら試食に徹します。パレンシアの羊のチーズ「ケソ・カスティジャーノ」のコク、口の中に広がる風味。たまりません!


チョリソーなどパレンシアの腸詰め!


音楽隊までいて賑やか!
私のカメラに向かって1曲サービスしてくれました。ふふ。。


以上のブース外にお菓子やパンや飲み物のブースを発見・・・そこに修道女の姿が!


パレンシアの町から30kmほど離れた村にあるヌエストラ・セニョーラ・デ・アルコナダ修道院がお菓子やパンのお店を開いていました。他にもいくつか修道院のお菓子が出ていましたが、修道女ご本人が参加してるのはここだけでした。


この地方の名物パンでもある「モストのパン Pan de mosto」を買ってみました。モストは葡萄の生ジュース、その甘さと香りが美味しいこのパン。ワインとの相性もとても良くておいしいこと。なんせ大きいものですから、何日間も楽しませてもらいました。

ここでは買って試したいものがこれでもか、これでもかと出て来て、目が回りました。パレンシアの名産物に一度に出合えたのですから。

修道女のパンを抱え、立派なモルシージャ(豚の血のソーセージ)とめずらしい牛肉の生ハムなどを買い腕にぶらさげて町の散策を続けました。
丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 22:13 / comments(1) / -


修道院のお菓子(パレンシア)
はじめて訪れる町、Palencia パレンシア。カスティージャ・イ・レオン地方9県の中のひとつであるパレンシア県の県都。と言っても、これといったスポットもなく、まったく地元の人しかいないと思われる小さな町。ここには私の大好きな修道院のお菓子があるんです。

このクッキー。以前、マドリッドの修道院のお菓子専門店で購入したことがあり、その美味しさと可愛らしい姿に惚れ込んでしまったヌエストラ・セニョーラ・デ・ピエダ修道院のお菓子。


街の中心に位置するこの修道院の16世紀に作られたというムデハル様式のファザードが美しい。


修道院の一角に「工芸菓子」・・と看板が。街の人たちの生活に密着しているのが見てすぐ分かるケーキ屋さんのような構え。


中には色々なお菓子が美味しそうに肩を並べています。ケーキ屋さんのようなぱっと目をひくお菓子はないけれど、マグダレーナやアーモンドクッキー、ココナッツクッキーなど素朴で愛らしいものばかり。


菓子パンもいくつかあって、私はクリームパンを買ってみました。ちょっとボソボソしてた。。。。
下の画像はエンパナーダ。野菜とツナの入ったガリシア風パイ。この旅行ではバジャドリッドの聖イサベル修道院のものも試したので小さいのを買って比べてみることに。


あいにくお店番の人しかいなく、修道女たちと話すチャンスがなかったのは残念でした。でも再会できたアイシングのかかったクッキー。こういうところで作られていたのかと素敵な修道院の建物を眺めならちょっとにやついてしまったのでした。
丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 16:46 / comments(0) / -


修道院のお菓子(アルバ・デ・トルメス)
2日目は郊外のAlba de tormes  アルバ・デ・トルメスの修道院を訪ねました。
サラマンカからバスで20分あまり。着くとトルメス川から湯気がたっています。その幻想的な図。その朝は寒く、川との温度差からでしょう。その向こうにはかわいらしい村が朝の光を浴びています。


訪れたのはサンタ・マリア・デ・ラス・ドゥエニャス修道院。サラマンカ地域の司教さまから許可を頂き、この日は修道女との交流の時間を許されていました。


迎えてくれたのは年配の修道女お二人。お一人は出たり入ったりでしたが、83歳のマザー・コンソラションは、私と膝がつくくらいに座り、微笑み絶やさず、私の質問に丁寧に答えてくださいました。


色々なお菓子や料理の話がつきず、「次は何が聞きたいの?さぁ、なんでも聞いて」「あなたはアーモンドクッキーをどうやって作ってるの?私たちはこうよ」・・と、色々なレシピも伝授してくださり、その楽しかったこと。

温かい紅茶と一緒に持って来てくださったのがこの修道院ご自慢のアーモンド菓子。ガラピニャーダス。まだ作り立ての温かいものを持って来てくださったのです!ちょうどこの時間は「仕事」の時間でお菓子担当の他の修道女たちはいつものようにガラピニャーダスも作っていたのですね。「こんなふうに折って閉じるのよ」と紙の袋の包みかたも見せてくださいました。(焦って撮り、またピントが合っていない・・ぐすん)


1835年に修道女たちによって考案されたこのお菓子はこの修道院では特許もとり、販売しているもの。実はスペイン修道院のお菓子の中でも有名なんです。この作り方も色々説明してくださったけれど、そう簡単ではなさそうです。お菓子自体のレシピはアーモンドと水とお砂糖だけ、とシンプルですが、銅のボウルを使い栗の木のスプーンで力強く混ぜるのが大きなポイント。昔となにひとつ変わらない作り方で代々修道女から修道女に伝えてきたものだそう。「混ぜるタイミングとその力加減など、取得するのには1年以上はかかるのよ」とマザー・コンソラション。かといって、ベテランの修道女も年老いてしまうとこの作業は難しくなってしまうとのこと。。


できたてはサクサックとしながらもやわらかく本当に美味しかった。
これはなんとマドリッドの空港にも売っているとの事で、帰りにチェックしたら、確かに売っていました!

本当は関係者以外禁止だそうですが、特別にと中庭を見せてくれました。今は91歳の最年長修道女も入れて13人がこの修道院で暮らしているそう。見る事はできませんでしたが、内部の教会も歴史がありとても美しいものだそう。

写真の許可も得たので、撮ろうとしたら他の修道女が植木のお手入れに使っていたカートが!「どける?」とマザーに言われたけれど、83歳の彼女に動かしてもらうのも気がひけるし、私がそこまで入って良いのかも迷い、「そのままで大丈夫」と言ってしまったので、このとおり。。


この修道院ではガラピニャーダスの他に、ジェマス、アーモンドクッキーを購入しました。マザーの教えてくれたレシピ、味わってみない手はありませんから。そしてうれしいことにお土産に「天使の髪」の大きなジャムを頂いてしまった!

日本のお土産にはカステラと千代紙を渡したら、とても喜んでくださって、「みんなに見せたいけど、あ〜中が見たいわ!」と包装紙を開く姿がまるで少女のようでした。

気がついたら、とんでもなく長居をしてしまい、3時間近くも話し込んでしまった!この時ばかりは別れるのがなんともさびしかったのです。。
また訪ねるチャンスがあればそんな素敵なことはないけれど・・せめて再会の日まで手紙のやり取りを続けられればと思っています。

帰りに寄ろうと思っていたもうひとつの修道院。間に合いませんでした。実はこの村は聖テレサが亡くなったところで、その修道院には今でも彼女の心臓と腕が残っていて展示されているそうなのです。急いで駆けつけたところ、ちょうど閉まる所でした。う〜ん、残念!!聖テレサグッズをここで買う予定だったのに〜〜。。午後にはまた開くけれど・・
サラマンカに戻り、予定のバスに乗りパレンシアに向かわなければならないので、断念。。やっぱり今回の移動、レンタカーにするべきだったか、またもや後悔の念にかられるのでした。。でもでも、素敵な時間が過ごせたアルバ・デ・トルメス。マザー・コンソラション、どうかお体に気をつけて、美味しいお菓子を伝えて続けてください。

丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 01:00 / comments(0) / -


修道院のお菓子(サラマンカ旧市街)
カンタラピエドラの修道院のシスター・マリアアンヘルが紹介してくれた村のおじさんに車でサラマンカまで送ってもらいました。と言ってもおじさんは彼女の顔を一度も見た事がなく、声しか知らないのだそう。

サラマンカではキッチン付きのホテルだったので、市場で野菜や果物、サバの酢漬け、パンなどを買い込んで部屋でゆっくり昼食を楽しんだ後、旧市街に出かけました。

サラマンカに行く機会のある方にぜひ足を運んで頂きたいのが、旧市街にあるConvento(Monasterio)de las dueñas ドゥエニャス修道院です。歴史的建造物である古い修道院の中を見学することもでき、今現在も暮らしている修道女たちの手で作られたお菓子が売られています。


1419年に設立されたというこの修道院。もともとは宮殿だったムーア様式の建物が美しく、内部を観るだけでも充分価値があります。


中庭、そしてアーチのひとつひとつが美しい。


17世紀にギネアのお姫さまがこの修道院の修道女となり暮らした頃のものや、可愛らしい修道院にまつわるものも展示されています。



見学し終わった後は入り口(出口)横にあるお菓子の販売場所に。
トルノもありましたが、格子がついた窓口で車いすに乗った70代の修道女がお菓子の説明をしてくれました。この人もまた肌がきれいで「綺麗な肌ですね」と言ったら、「よくそう言われるの。いつも水で洗うだけ、何かをつけたことがないのよ」。


ここのマグダレーナ、美味しいです。


そしてマンテカード(ポルボロンのようなお菓子です)。実はまだ食べていない。。



丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 01:40 / comments(2) / -


修道院のお菓子(サラマンカ)
バジャドリッドからサラマンカへ移動しました。お天気に恵まれ、ローマ橋から臨む旧市街の美しいこと。


今回は夏前からいくつかの地域の司教さまに連絡を取り、修道女たちとの交流をお願いしました。司教さまからお返事を頂き、許可が下りたのはサラマンカとセゴビア、この2つの地域でした。修道院は神聖な場所と同時に閉ざされた場所。修道女に時間を割いてもらうのも、彼女たちの祈りを中心にした規則正しい生活を邪魔してしまうわけですから、許可はそう簡単にはおりません。

まず、最初に向かったのがサラマンカから50kmほど離れたカンタラピエドラ(Cantrapiedera)というこれがまた小さな小さな村なんです。そこにあるサグラド・コラソン・デ・ヘスース修道院を訪れました。


今回の旅行はレンタカーを借りるか迷ったあげく、公共交通機関でまわることを決めたことを少し後悔。ここはかなり不便なところでした。列車もバスも1日に3本くらいなうえに時間が全然合わず・・・

朝早く着いたこともあり、修道院に入ると修道女たちが廊下の掃除をしていました。


通された部屋には格子ごしにカーテンがひかれ、右側にはトルノがありました。
カーテンが開くと、そこには顔立ちの美しい、でもとても厳格そうな修道女が「お菓子のことを聞きたいんですって?またどうしてわざわざ日本から?」。カーテンの向こうは小さなチャペルになっているようです。私は手前の椅子に座り、シスター・マリアンヘルは格子の向こう側に座り、この日は1時間ほど時間をいただきました。


途中から参加してくれたのはシスター・オルガ。朝食を持って来てくれました。手作りのカップケーキと紅茶(スペインの修道女はコーヒー好きのようです)、ナプキン立てには「平和と善」の言葉が。この朝は寒かったので温かい紅茶がうれしかったです。


シスター・オルガがまた美人。にこっと笑うと可愛らしくて少女のようなのだけど、なんと30歳だと分かり、ほんとびっくりしました。マドリッドからこの修道院に入ったのは13年前というから、またびっくり。「あなたたちは年齢よりとっても若々しいし、お肌も綺麗ね。それにとても健康で長生きだって本で読んだことがあるけど・・」と言ったら、「規則正しい生活を送っているからよ」とシスター・マリアアンヘル。すかさず「私たちタバコも吸わないし」とシスター・オルガ。茶目っ気あるオルガの言葉にマリアアンヘルは思わず苦笑い。


思っていたよりも、お菓子歴は浅く、他のクララ会のレシピを工夫しながら、6人の修道女たちでお菓子を作っているそう。3色のジャムをはさんだ「信号機」というクッキーやアーモンドクッキー、レモン風味のポルボロンなど。ツナをはさんだエンパナーダも注文があると作ってくれるとか。この修道院ではこれから注文を受けたクリスマス用のポルボロンを作り始めるのだそう。
丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 02:20 / comments(0) / -


バジャドリッド
空気は冷たいくらいですが、青く広がる空は高く清々しいバジャドリッドの朝。早速、旧市街にある聖イサベル修道院へ。

バジャドリッドはカスティージャ・イ・レオン州の州都。その昔、フェリペ3世の命により短い間ながら首都にもなったことがある由緒ある街。その時代の美しい建造物がいくつも残っています。聖イサベル修道院も旧市街の中心地に位置する歴史ある修道院のひとつ。


この修道院設立の起源は15世紀にまで遡るとか。16世紀初頭に教会とメインの建物が名高い建築家のもと造られたそうです。上の画像の小さな入り口の後ろに石造りの建物が大きく広がっています。

壁伝いに歩くと大きな通りに面したところにドアがあり、中に入るとまるでお菓子さんのような佇まい! 
格子さえなければ・・・です。


ガラスの中に入っている色々なお菓子に、棚の上には大きなパン菓子の数々。お菓子が得意なクララ会らしい品数です。チャイムを鳴らすと修道女が出てきました。

 

お菓子の説明を聞き、何を買うか迷っている間に、次々とお客さんが入ってきます。バジャドリッドの人たちがふつうのお菓子屋さんのように買いに来ているのです。あっという間ににぎやかに。

修道女たちは写真を嫌うので焦って撮らしてもらったら。。あ〜ピントがへんなところに。と、突然修道女が「あ、そうだ。本かなにか見てる所はどう?」と持つものを探し始めました。


どれを手にするか迷ってしまった修道女。ちょっと時間がかかりました。。なんだか、申し訳ない。こんな画像だけど日本へ戻ったら送ろうかしら。


エンパナーダと大きな天使の髪の毛のパイと定番のジェマスを買いました。お菓子さんと同じような包み方ですが、この修道院にちなんだ絵が入っている包装紙がとってもかわいい。


これはジェマス。聞いてみたら、私の本のレシピとほぼ作り方は同じ。でもお砂糖の量は倍くらい!なので日持ちもするのですね。聖イサベルの絵入りの紙が可愛らしい。ジェマスはやわらかく、日本で開くといつもとんでもない形に変わっているので、ホテルで写真を撮ることに。


これはエンパナーダ。スペインで愛されている塩味のパイです。いくつかサイズがありましたが、これは16cmくらいの大きさで3〜4人で食べるくらいの量。中はズッキーニ、ピーマン、玉ねぎ、ツナ、トマトソース。実は修道院で作っているエンパナーダ、はじめて食べました。なかなかおいしい。


ホテルに戻って食べたパイ菓子は中に「天使の髪の毛」かぼちゃ(そうめんかぼちゃのような)で作ったジャムがたっぷりと入っています。これもすごく大きい。


実はこの修道院と教会は美術館になっていて観覧できるのです。そこには私の観たかった修道院の台所がそのまま再現され、昔使われていた台所用品がたくさん展示されているそうなのです。これを観られるのは金曜日と土曜日だけ。今回スケジュールが変更のまた変更でどうしてもずらすことができなかったのが本当に悔やまれます。。。
また近く訪問できますように。。。

丸山 久美 / 修道院のお菓子 / 18:20 / comments(2) / -


 
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